八雲を感じる、旅の物語

松江

いまも語りが息づく町で、静かな記憶とともに。
小泉八雲が愛した、静かで奥ゆかしい町・松江。
そこで過ごす一夜は、ただの宿泊ではなく、語り継がれる風景とともにある“旅の物語”となることでしょう。

小泉八雲

画像提供:小泉八雲記念館

なぜ彼は、松江を愛したのか。

明治23年、小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)は英語教師として松江に赴任し、この町に暮らしたのは、わずか1年3ヶ月。

武家屋敷の静けさ、霧に包まれる宍道湖、丁寧で誠実な人々の営み。西洋とは異なる「見えないものの美」を見出した八雲は、松江を深く愛し、その体験は後の作品に繰り返し登場することになります。

滞在は短くとも、心に残した風景は深く――。
今もこの町には、八雲のまなざしがそっと息づいています。

当館裏手「小泉八雲寄寓所址」の碑

当館裏手「小泉八雲寄寓所址」の碑

八雲が暮らした水辺の、
すぐそばで。

現在の当館敷地の近くに、かつて小泉八雲が暮らした家があったと云われています。

現在の「小泉八雲旧居(へるん旧居)」へ移る前の、約7ヵ月ほどの住まいでしたが、生涯の伴侶となる小泉セツと出会い、結婚したのも、湖のほとりのこの住居に暮らしていた頃でした。

八雲はこの、水辺の住まいの二階から町の風景を眺め、日々の散歩を通して日本文化の機微を感じ取っていました。

実際に彼が歩いたかもしれない道、見上げた空、耳を澄ました夕暮れ――。
そんな“物語の余韻”が、今もこの町には静かに息づいています。

客室イメージ
客室イメージ

八雲が見た「日本の美」を、
この宿で感じる。

客室イメージ

小泉八雲が松江で見出した日本の美は、華やかさではなく、日々の暮らしの中にそっと現れる「静けさ」や「余白の美しさ」。

私たちの宿もまた、そうした感性を大切にしています。
数寄屋造りの客室、障子越しに入るやわらかな光、季節の風を感じる庭の眺め。日常から少し離れ、物語に包まれるようなひとときをお過ごしいただけるよう、空間、時間、そしておもてなしのひとつひとつに、心を込めています。

八雲がかつて愛した松江の静けさを、どうぞこの宿の中で、感じてください。

NHK連続テレビ小説で注目の松江。
当館も、物語の余韻を感じられる宿として、皆さまのお越しをお待ちしております。